【DIY】”ホームジム”を完成させる上で考えなければいけないポイント

はじめに

新型感染症の拡大によって働き方が変わり、生活習慣を一新しなければいけなくなった人が多くいます。自宅から職場まで通勤されていた方は、リモートワークへの移行を余儀なくされて、これまで以上にカラダを動かさなくなった方も多いでしょう。

そんな中で自宅にトレーニングアイテムを揃える方が、最近では増えています。所謂、”ホームジム”です。ホームジムは、手軽にカラダを動かすことに繋がるので、運動不足解消やリフレッシュにも良いでしょう。

しかし、ホームジム製作にあたり考えるべきポイントが、いくつかあります。そうしたポイントを考慮せず、ホームジムを製作してしまうと満足のいく出来映えにならず、トレーニングを継続するのも難しくなるかもしれません。

そういった事態を避け、ホームジムでのトレーニングを継続する為に、今回はホームジム完成に向けて考えるべきポイントをまとめてみます。早速、いきましょう!

①:部屋の広さ

先ず、はじめに押さえるべきポイントとして、部屋の広さです。

十分な部屋の広さがなければラックやバーベルを置けたとしても、自由にトレーニングすることができません。トレーニングでは、バーベルを動かすだけでなくプレートを付け替える作業も発生します。

では、どのくらいの広さが必要なのでしょうか?

ハーフラック

弊ジムに設置されているハーフラックの場合、高さ2290mm×幅1220mm×奥1520mmというサイズです。

このハーフラックはかなり頑丈でサイズも大きいですが、種類によってはサイズが小さくがコンパクトなサイズのラックもあります。

どんなホームジムにしたいのかによって、揃えるべきアイテムは変わりますが部屋が十分に広くなければ、それも難しくなります。

バーベル

ハーフラック同様、バーベルも場所を取るアイテムと言えます。バーベルの長さは約2200mm程度です。また、プレートの装着も考える必要があるので、加えて1000mm程度のスペースを確保しておく必要があります。

バーベルの両端に十分なスペースがないと、プレートの脱着ができませんし、トレーニング中も左右の壁や障害物に当たる可能性があり、安心してトレーニングできません。

前述したラックもそうですが、ご自身の好みのホームジムを製作する上で、事前に確認しておくべきことがあります。設置してみて「狭い…」とならないように、先ずは部屋の広さを確認しましょう。

②:床の耐荷重

次のポイントは、床がどれだけの重さに耐えられるのかということです。ホームジムを製作する場合、ラックやバーベル、プレートを設置することで特定の箇所に負荷がかかることを考慮しなければいけません。

ラックやバーベルなどのトレーニングアイテムの総重量が、200kgを超えることはよくあります。更に、ダンベルやケトルベルの種類を増やすと床にかかる負荷は大きくなるでしょう。

ここで抑えておきたいのは、床がどれくらいの耐荷重で設計されているのか、ということです。

1㎡あたり約180kgに耐えられること

建築基準法上、一般的な家屋の場合、1㎡あたり約180kgまで耐えられるように設計されています。

しかし、これは床面が抜けないとか壊れない為なので、重量物によって撓んだり、歪んだりすることも許容されているようです。

例えば、高品質で頑丈なハーフラックを導入する場合、その重さは約200kg程度です。この重さが大体1.5畳から2畳分にかかってきます。広さにして、2.4㎡から3.3㎡に200kgが乗っかかる計算です。

とすると、1㎡あたり約83kg程度なので、ハーフラックのみですと問題ないと言えるでしょう。しかし、ここにプレートやバーベルが増えることで、1㎡あたりにかかる荷重は増えます。

以上の点は、考慮しておく必要があります。ただし、ガレージや庭に備える場合は例外なので、あまり深く考える必要はないでしょう。

③:防音・防震対策

ホームジムを製作して実際にトレーニングを行なってみると、バーベルがラックに当たったり、バーベルを床に下ろした時に大きな音、振動があることに驚くと思います。

こうした音や振動は気持ちの良いものではありませんし、当事者の家屋だけでなく、近隣への迷惑にもなりかねません。

勿論、トレーニングアイテムの扱い方次第で音や振動は変わりますが、初めから対策を講じておけば、心配しながらトレーニングする必要はありません。

特に、トレーニングマシンを搬入してから、こうした防音・防震対策を講じるのは難しい為、最初に防音・防震対策になるようなマットなどを当該箇所に敷き詰めることが必要です。

ゴムチップマット

そうした防音・防震対策を講じるなら、ある程度の厚みと耐久性を兼ね備えたマットが必要です。

どのようなマットが適切かと言うと、それはゴムチップマットです。ゴムチップマットは、小さなチップ状のゴムが押し固められたマットです。

これは、正方形のブロックとして販売されており、トレーニングアイテムが床に与える衝撃を吸収したり、床を傷つけないような目的で利用されます。

部屋全体に敷き詰めてもいいですし、ラックやベンチが乗っかる部分だけ敷くようにしても良いでしょう。

こうしたゴムチップマットは、トレーニングアイテムだけを揃えようとしていた方にとっては誤算かも知れませんが、安全に安心してトレーニングを行う為には必要なアイテムであることを理解しておきましょう。

④:トレーニングアイテムについて

ホームジムを製作する上で、トレーニングアイテムの選定は欠かせません。

これは、先ほどの部屋の広さや床の耐荷重にも依存しますが、本人がどんんなトレーニングをしたいのかによって、アイテムを選定すべきです。

バーベル・ラック・ベンチが必要な場合

例えば、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトのようなバーベルを使用した基本的なトレーニングを行いたい場合は、ラックとベンチ、そしてバーベルの選定は必要不可欠です。

ラックはバーベルの高さ調整や安全にトレーニングを行う為に必要ですし、ベンチがなければベンチプレスはできません。上記種目を十分に行いたい場合は、こうしたアイテムを揃えましょう。

ホームジムにおいて、バーベルトレーニングの1番のメリットは高重量を扱いやすいという点が挙げられます。その他にも、大きく重量設定が可能な点や、フォーム習得後はどこでもトレーニングができる点などもメリットでしょう。

バーベルトレーニングに対して恐怖心を抱く方もいらっしゃいますが、バーベルやラック、セーフティバーの扱い方を事前に予習しておくことで、そういった不安を払拭することできます。

バーベル・ラック・ベンチが不必要な場合

方や、高重量を扱う自信が無いとか、部屋に十分なスペースが無い、床の耐久性が心配だという場合は、バーベルやラックを購入する必要はありません。最初は、ベンチとダンベルを揃えるだけでも良いでしょう。

ホームジムにおいて、ダンベルのメリットは軽重量からトレーニングを始めることができる点や場所を取らない点、重量設定が簡単な点が挙げられます。

最近では、可変式ダンベルと言われる、重量を簡単に変更できるダンベルを購入することができます。それも、様々な可変方式のダンベルが販売されているので、チェックしてみてください。

⑤:搬入・組み立て

トレーニングアイテムの搬入・組み立ては、重量物が多いので複数人で行う方がベターです。勿論、個人でも搬入・組み立ては可能ですが、十分に安全を考慮して作業を行う必要があります。

ベンチやダンベルのみでホームジムを製作する場合は、搬入の際に壁や床に傷をつけないように注意しましょう。

ラックやバーベルを搬入する場合も壁や床に傷つけないように注意するのは必要ですが、最も注意すべき点は組み立てる時です。

ラックは、ボルト・ナットで連結されている場合が多いので、それぞれの部品を間違えないように組み立てる必要があります。それに、脚立に登って作業する必要もあるかも知れません。

安全性の確保を怠らずに搬入・組み立ては行いましょう。

⑥:清掃について

今後、ホームジムを長く利用する為には、清掃や整理整頓を怠らないようにしましょう。

先ずは、ラックですが、定期的にボルトの締め付けを確認しましょう。また、ラックの埃を落として、掃除をすることも大切です。

また、プレートがラック側面に取り付けられている場合は、オイルをピンに塗布することでプレートの滑りを良くしてあげましょう。これは、バーベルに装着する時にも有効なので、試してみてください。

バーベルにおいても、プレート装着部にオイルを塗布してプレートの滑りを良くするようにしましょう。

ベンチは汗が表面に付着することで汚れるので、しっかりとアルコールで拭き取るようにしましょう。

また、清掃以前にトレーニング中のトレーニングアイテムの扱い方にも注意しましょう。煩雑に扱っていると摩耗したり、消耗速度は早くなります。反対に、丁寧に扱うことはアイテムを長持ちさせます。

まとめ:自分だけのジムを完成させよう

これまでホームジムを完成させる上で考えなければいけないポイントについて、まとめてきました。

前述したポイントを考慮することは、安全にホームジムを製作する上では欠かせません。

そうしたポイントを考慮した上で、あなただけのホームジムを製作されてみてはいかがでしょうか?トレーニングアイテムもメーカーやブランドによって異なりますし、部屋の配置次第で見え方も変わります。

そうしたモチベーションの上がる部屋づくり、ジムづくりを楽しんでみてください。

ホームジム製作に関するお問い合わせは、コチラから.
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