パフォーマンスピラミッドを用いて自分の動作を考察してみよう

はじめに

普段は、トレーニングといっても、普段の生活から実践できる内容を投稿している場合が多いですが、今回は、少しスポーツに傾倒した内容をお伝えします。

といっても、今回の内容は概念的要素が強いので、スポーツを嗜まれない方でもご自身のトレーニングに取り入れることが出来るかも知れません。

さて、そんな今回のテーマは、パフォーマンスピラミッドと呼ばれるパフォーマンスの正体を階層化して示された図についてです。

早速、見ていきましょう。

パフォーマンスピラミッドとは

パフォーマンスピラミッドは、人間の動作を理解する為に構築された簡略図で上中下と三層に分かれています。上層はスキル層、中層はパフォーマンス層、下層はムーブメント層に分かれています。

パフォーマンスピラミッドは、下層から上層に向けて構築されるべきだとされており、上層にいくほど大きさが小さくなるように、ピラミッド形に構成されています。

下層は、身体を動かす上で基礎となる可動性や安定性、更には日常的基本的動作を示しています。

中層は、下層部分が安定した上で、より効率的に動作が行えるか否かが評価されます。
中層では、動作の得意不得意に差はあれど、下層に分類される簡単な動作をより素早く、強く、大きく行えるようになることに焦点が当てられます。

また、こうした日常的基本動作を高次元で行うことがパフォーマンスとして評されます。

上層は、種目特有の動作や能力が評価される層です。
野球であればバッティングやピッチング、サッカーのドリブルやシュートといった固有の動作を意味します。

このパフォーマンスピラミッドから分かることは、各スポーツに含まれる固有の動作や能力は、日々の小さな動作の積み重ね、より高いレベルで行おうとする練習の積み重ねに他ならないということです。

パワー過多のパフォーマンスピラミッド

しかし、そんなパフォーマンスピラミッドが歪に構成される場合があります。

それを、以下に示していきます。

先ずは、タイトルにもあるようにパワー過多のパフォーマンスピラミッドです。

パワー過多のパフォーマンスピラミッドというのは、中層であるパフォーマンス部分が肥大化し、基本的動作を行うだけの可動性や安定性に欠ける状態を指します。

パフォーマンスを発揮できるだけの素地はあるにも関わらず、それを行えるだけでの可動性や安定性、あるいは柔軟性に欠けている為、結果的に怪我に繋がる可能性が高まります。

もしも、パワー過多に陥っているとしたら、基本的動作の改善から可動性や安定性の獲得を目指していきましょう。

軽量、あるいは自重でも苦手としてる動作の改善から始めることで、自ずと本来発揮できるであろう力を発揮できるようになるかも知れません。

しかし、長い目で見て結果を追い求めることが肝心であり、結果を急いで怪我をしてしまっては本末転倒ですので、焦らずに根気強く行いましょう。

パワー不足のパフォーマンスピラミッド

前述したピラミッドとは反対に、パワー不足のピラミッドも存在します。

これは、中層から上層にかけて同程度の形状をしたパフォーマンスピラミッドとなっています。

小さい頃から多くのスキルやテクニックを学んできたが、ウェイトトレーニング経験の少ないアスリートなどを思い描いてみましょう。

競技に求められる細かな動作を高次元でこなし、特有のテクニックを行う能力は高くとも、瞬発的に行うパワーに欠ける印象です。

こうした場合には、少しずつでもウェイトトレーニングを取り入れたり、カーディオと自重トレーニングを組み合わせたHIITトレーニングを実施したりとフィジカル強化からパフォーマンス層の向上を目指してみましょう。

また、ウェイトトレーニングでは安全なフォームの獲得を第一に、神経系の発達を狙いながらも、基礎体力を身につけていきます。

パワー不足も短期間では解決することは難しいですが、パワー過多のピラミッドを改善するよりも容易かも知れません。

地道に、ウェイトトレーニングに取り組みながら、ピラミッドを完成させるようにトライしていきましょう。

スキル不足のパフォーマンスピラミッド

スキル不足のパフォーマンスピラミッドは、ピラミッド型ではあるものの先端部分が小さな箱型となっているピラミッドです。

こうしたタイプは、基本的動作や十分なパワーを有しているものの、そのスポーツや競技特有の動作を苦手としている印象です。

体型やウェイトトレーニングの結果が、スポーツの成績に比例しない場合があるが、このピラミッドを有している方は、そうした苦い経験をしているかも知れません。

では、スキル不足の解消に向けてどのように行うべきかと言うと、継続的に体系化されたトレーニングに取り組むことでしょう。

非常に細かく、苦手動作の反復にもなり得るトレーニングとなるので、当の本人としては辛いの一言でしょう。

しかし、苦手動作のポイントに気づき、それの解消に向けてトレーニングを行うことができれば、大きな成果を手に入れることできるでしょう。

まとめ

今回は、パフォーマンスピラミッドについて話を進めてきました。

ウェイトトレーニングのみに取り組まれている方にとっては、馴染み辛い考え方ではありますが、ひとつの概念として捉えていただけると幸いです。

また、スポーツをされている方は、パフォーマンスピラミッドがどのような形をしているのかを自己分析してみましょう。

そうすることで、自分のパフォーマンスピラミッドが、どのような形をしていて、どのように練習に取り組むべきかが見えてくるかも知れません。


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