トレーニングの原則における『個別性の原則』について解説・紹介

二宮 ジム

今回は、『個別性の原則』について解説・紹介していきます。

“個別性”は、それぞれのキャラクターやオリジナリティといった意味合いで用いられる言葉です。

その人その人によって、身体的特徴や育った環境は全く違います。

そうした違いが”個別性”を生み出す訳ですが、これとトレーニングが、どのような関係で紐づいているのでしょうか?

『個別性の原則』について解説・紹介することで、一緒に理解度を深めていけたらなと思います。

『個別性の原則』について

画像①:『個別性の原則』について

『個別性の原則』について、早速、共有していきましょう。

『個別性の原則』とは、それぞれに適したトレーニングを行うことで、効果が得られるという原則です。

“個別性”という言葉の中には、様々な状況や特徴が含まれます。

性別、身長、体重、年齢などの生物学的な特徴や、育ってきた環境、運動歴や怪我歴などの背景が含まれます。

こうした”個別性”を考慮することが、それぞれにとって適したトレーニングと言えます。

また、”個別性”を考慮せずに行ったトレーニングからは、目立った効果は得ずらいとも言えるでしょう。

トレーニングに影響を与える”個別性”とは

それでは、トレーニングに影響を与える”個別性”について、ここからは少し詳しくお伝えしようと思います。

年齢

年齢は、非常に分かりやすい特徴のひとつです。

年齢は、それぞれ固有の数字であり、生まれてから現在までにどれだけの年数が経過したのかという指標となります。

年齢によって、ある程度の段階があり、それぞれの段階によって運動能力には違いがあります。

小さい頃には出来なかった動きが、年齢を重ねることで運動能力が向上したことで出来るようになる場合があります。

反対に、年齢を重ねることで、各関節の可動性が失われたり、筋肉量が低下することで、これまでに出来た動きが出来なくなる場合もあります。

性別

性別は、トレーニングを行う上では欠かすことが出来ない特徴です。

男女を比較した場合、備わっている筋肉量には絶対的な差があります。

これは、どんなスポーツやトレーニングでも顕著に現れます。

男性が扱える重量を女性が扱える場面は、多くありません。

また、女性が持っている柔軟性が男性には備わっていない場合も、多くあります。

パワーリフター選手やトレーニング上級者の方にとっては、例外ではありますが、こうした性別による”個別性”の違いは非常に多く散見されます。

身長

身長が高い人は身長が低い人に比べて、体重が増えやすい傾向にあります。

これは、身長が高くなることで容量が増えるので、自ずと筋肉量が体脂肪量が増えることに繋がります。

しかし、身長が高いことがトレーニングにとって、良いかと言われるとそうとも言えません。

身長が高くなった分、除脂肪体重のみが増えていれば良いのですが、含脂肪体重も増える可能性が大いにあります。

また、身長が高い分、骨格も大きくなるため各関節動作によって、筋肉にかかるトルクが大きくなります。

その為、身長が低く、骨格が小さい人と同重量を扱った場合でも感じる負荷も大きくなると言えるでしょう。

身長による”個別性”の違いは、意外にも私たちのトレーニング大きな影響を及ぼします。

運動歴

これまで、どのような運動を行なってきたのか、あるいは、どのような運動を行なっているのか、という運動歴の違いもトレーニングに影響を与える場合があります。

これは、自論に近い形で申し訳ないのですが、柔道をされていた方は基本的には背中が強いイメージがあり、プル系・ロウ系といった種目を得意としている場合が多いように感じます。

また、学生時代に少しでもウェイトトレーニングに触れられた方は、部活動を引退した後でも、ウェイトトレーニングに対する苦手意識が薄く、学生時代のフォームを再現できる場合が多いです。

ヨガやピラティスなどの柔軟系の運動を主にされている方がウェイトトレーニングを始めた場合は、関節の可動性は抜群でも、安定性が弱い場合があります。

そして、これまで運動されたことがない方にとっては、ウェイトトレーニングに対する苦手意識が高く、そもそも思い通りにカラダが動かないということも往々にしてあります。

既往歴

これまでにどのような怪我を患ってきたかも、”個別性”のひとつです。

人によって、各関節の可動性・安定性・柔軟性などが違います。

こうした各関節の”個別性”もさることながら、この”個別性”を拡大させる要因として既往歴が挙げられます。

捻挫や骨折といった外傷がトレーニングに与える影響は大きいです。

ギックリ腰をされた方にとっては、腰回りをトレーニングすることに躊躇う方は多くいます。

また、足首や膝などの関節に既往歴がある方は、屈曲・伸展、背屈・底屈といった動作に難色を示す方もいます。

怪我をしたから可動域が広がったり、更に動かしやすくなったということはあまりなく、むしろ、恐々と動かしたり、初期には痛みを感じる場合も多いです。

こうした既往歴はトレーニング時にも無視できない”個別性”として覚えておきましょう。

“個別性”の違いを駆使して

以上のような”個別性”を、中には否定してしまう方がいらっしゃいます。

「自分は身長が高いから、トレーニングに向いていないんだ。」

「あの時に怪我したから、こんなトレーニングしかできないんだ。」

ネガティブに捉えられる方が多いですが、これを受け入れることが、それぞれのトレーニングの質や量を変えるには、とても重要です。

“個別性”の違いを卑下するのではなく、駆使していく、活かしていく。

人によってできることは違うので、そうした違いを受け入れながら、活かして、トレーニングを楽しんでいきましょう。

まとめ:”個別性”の影響と応用

トレーニングには『個別性の原則』という原則が存在します。

これは、それぞれに適したトレーニングを行うことで、効果が得られるということを表した原則です。

ただし、”個別性”は人によって違い、年齢・性別・身長・運動歴・既往歴などによって変わります。

こうした”個別性”の違いはトレーニングにも影響を及ぼしますが、同時にい、メンタルにも影響を及ぼす場合があります。

「私には、これができない。」「私には、ああはなれない。」

といった、ネガティブな気持ちや妬みにも繋がる場合です。

しかし、そうした”個別性”の違いを受け入れることが、トレーニングの質や量を改善するには非常に大切です。

『個別性の原則』に抗うのではなく、則った上で、トレーニングを楽しんでいきましょう。

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