トレーニングの原理における『可逆性の原理』について解説・紹介

二宮 ジム

トレーニングだけでなく、どんなことにも当てはまるであろう『可逆性の原理』は、私たちの日常生活にも溢れています。

今回は、トレーニングの原理における『可逆性の原理』について、触れていきます。

単語からも分かる通り、非常にシンプルな原理ですが、これを理解したか否かは、トレーニングを行う上で大きな違いに繋がります。

早速、見ていきましょう。

『可逆性の原理』とは

画像①:可逆性について

単刀直入に『可逆性の原理』について、説明します。

『可逆性の原理』とは、トレーニング効果を得られることもあれば、失われることもあるということです。

「昔は出来たんだけど…」「久しぶりにやるとキツいね…」

以上は、どれも『可逆性の原理』を表した分かりやすい感想だと思います。

また、こうした感想を抱くことは、他人事ではありません。

特に、学生時代に運動部に所属していた方や、若い頃に運動を嗜まれた方にとっては、社会人となってから運動に時間を割けないとなると、体力低下や筋力低下を悔しがることもあると思います。

そういった『可逆性の原理』は、運動だけでなく、その他のことも当てはまるので、何か思い当たることなどがあれば、探してみてください。

『可逆性の原理』の受け止め方

『可逆性の原理』は、進行した状態が以前の状態に戻ることができるという原理である、ということをお伝えしました。

先ほどお伝えした例を参考にしても、残酷な原理と言いますか、現実を直視せざるを得ない、そんな原理が『可逆性の原理』です。

「トレーニングをしなかったら、カラダが元に戻ってしまった。」

「トレーニングを辞めてから、カラダがブヨっと丸くなった気がする。」

というような状態にならない為には、可逆性を抑えなければいけません。

だからと言って、自分を追い込みすぎるあまり、トレーニングが継続できなくなってしまっては意味がありません。

そこで、この『可逆性の原理』を、どう受け止めるかが非常に重要になってきます。

“可逆性”という言葉を理解する

先ずは、”可逆性”という言葉を理解しましょう。

“可逆性”とは、’元の状態に戻ることができる性質”を意味します。

そもそも、『可逆性の原理』と聞いて、「?」とクエスチョンマークを浮かべる方も少なくありません。

その為、”可逆性”という言葉の意味を理解することが、『可逆性の原理』を受け止める第一歩と言えます。

「可逆性って、〇〇っていうことだよね。」

というように、言葉で説明できるようになると、『可逆性の原理』の受け止め方も変わってきます。

“可逆性”に対抗できるのは”継続性”

誰でも、努力した結果を手放したくないと思うはずです。

しかし、”可逆性”のあるトレーニングでは、トレーニングを辞めてしまえば、意図も容易く元の状態に戻ってしまいます。

こうした”可逆性”の特性を抑え、さらに変化を起こすにはトレーニングを継続できるか否かが、鍵を握ります。

トレーニングを辞めることで元の状態に戻ってしまうのであれば、トレーニングを継続して行い、変化を絶えず促すことが必要です。

『継続は力なり』という言葉にもあるように、どんなことも継続することでより大きな成果を手にすることがです。

こうした”継続性”を忘れずに、毎日のトレーニングに取り組むことは”可逆性”に対抗できる唯一の考えと思っても良いです。

“可逆性”があるからと投げ出さない

「元に戻っちゃうなら、頑張らなくていいや。」と、投げやりにならないようにしましょう。

一度、投げやりになると、再びエンジンが掛かるまでに時間が掛かります。

「やっぱり、頑張ろうか。」と思った時には、トレーニングで得た結果が元の状態に戻っている場合も少なくありません。

“可逆性”があるからこそ、少しずつ負荷を増やしたり、種目を変えてみたり、ピリオダイゼーションを導入したりと、刺激を継続的に与えてあげることが必要です。

負荷を増やしたり、種目を変えるといった刺激は、身体への刺激の変化にも繋がりますし、トレーニングを楽しむことにも繋がります。

途中で投げ出すことなく、トレーニングは一貫して続けていきましょう。

目的を忘れずに目標を設定する

“可逆性”というトピックから外れているようにも思われる、この題目でお伝えしたいのは、設定した目標を達成する為に努力することは、”可逆性”を抑えることに繋がるということです。

大概、トレーニングを諦める時は、トレーニングの目的を忘れた時です。

あるいは、トレーニングの目標が無い時です。

このように、トレーニングの目的を忘れずに、目標を設定することは『可逆性の原理』を逆手に取った受け止め方でしょう。

“可逆性”があるからこそ、元に戻らないようにトレーニングに励むことも受け止め方として捉えていただけると良いです。

『可逆性の原理』を活用しよう

これまでは、どちらかと言えば”可逆性”を食い止めるにはどうしたら良いかを提案してきました。

しかし、この『可逆性の原理』を上手く活用する方法もあります。

例えば、トレーニング後の体型やパフォーマンスが気に入らない場合、いくつかの種目を辞めたり、他の種目に差し替えることで、体型やパフォーマンスを元の状態に戻すことが出来ます。

元の状態に戻ることで、次の理想へのスタートが切りやすくなりますし、プランニングしやすくなるという特徴があります。

「元に戻ったから、今度は、ここを変えていきたいな。」というように、ゼロからのスタートを踏み出す為には、『可逆性の原理』を上手く活用されると良いでしょう。

まとめ:”可逆性”を知ろう

“可逆性”という言葉自体、馴染みのない言葉ではありますが、トレーニングには『可逆性の原理』という原理が存在します。

これは、トレーニングで得た結果は、辞めると元に戻るという原理です。

“元に戻る”という言葉を聞くと、とても虚しい感じがしますが、『可逆性の原理』も受け止め方次第で、カラダに良い影響を及ぼしてくれます。

あるいは、原理が持つ性質を逆手にとって、新たなスタートを踏み出すキッカケにも利用できます。

これからのトレーニングを楽しむ為にも『可逆性の原理』を活用していきましょう。

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