あなたは、反復横跳びをされたことはありますか?
殆どの場合、小学校や中学校の頃に、体力測定と題して反復横跳びにチャレンジされた方は多いのではないでしょうか?
しかし、体力測定以外の場面では行うこともなく、非常に限定的なイベントとして記憶されている方も多いと思います。
さて、今回は、そんな反復横跳びについての話題ではなく、トレーニングの原則についてです。
反復横跳びという言葉にもある、”反復”は、トレーニングにおいても重要な意味を持ちます。
今回は、『反復性の原則』について、解説・紹介していきます。
『反復性の原則』について
『反復性の原則』とは、読んで字の如くですが、何度も繰り返すことによって効果が発揮されるという原則です。
この『反復性の原則』は、非常に分かりやすい原則かも知れません。
小さな頃から、やったことのないことは上手くいかないものです。
ですが、少しずつ練習を重ねることで、徐々に熟練度が上がり、少しずつ動作の完成度が高まります。
『反復性の原則』を理解するには、自転車操作の習得は非常に分かりやすい例です。
転んでは起き上がり、起き上がっては転ぶ
小さい頃、家族に連れられて大きな公園や広場、あるいは自宅の前などで自転車に乗る練習をした経験があると思います。
幼稚園児や保育園児の頃は、補助輪付きの自転車を操作していたが、小学生のある時に補助輪を外して自転車を操作する練習をされたと思います。
当初は、片側だけ補助輪を外して自転車を漕いでみるが、数メートル進めば倒れてしまいます。
しかし、何度も繰り返し行っていると、いつしか片側補助輪付きの状態でスイスイと乗れるようになります。
これを機に、今度は、その片側の補助輪も外して、自転車を漕いでみます。
補助輪を外した途端、全くバランスが保てなくなり、バタンと地面に転ぶ回数が増えます。
時折、親に後ろから押してもらいながらも漕ぎ始めますが、中々、うまくいきません。
転びながらも漕ぎ続けていると、少しずつ漕げる距離が伸びてきます。
少しずつ距離が伸び、次第に左折や右折までできるようになります。
以上のような、自転車を漕ぐ練習というのは『反復性の原則』を表した例と言えるでしょう。
『反復性の原則』を無視して
『反復性の原則』を無視してトレーニングを行った場合、どのような結果が得られるでしょうか?
上達しない
望ましくない効果としては、トレーニングが上達しない点が挙げられます。
反復して動作を行えないので、視覚的・感覚的にトレーニングフォームが安定することはありません。
トレーニングフォームの不安定性は、怪我のリスクを上げる原因となります。
慣れない動作は、洗練されていない場合が多く、心身共に無理なフォームとなっている場合があります。
無理なフォームでトレーニングを行った場合、関節や筋肉を痛めることにも繋がります。
筋肥大しない
筋肥大しないというのは、とてもボディメイク的な考え方ですが、望ましくない効果として間違いなく挙げられます。
筋肥大を目指す場合、特定の部位に対して、十分な負荷を絶えず与えることが必要となってきます。
また、特定の部位のトレーニングを行ってから、いくらか日数が経った後に、同じ部位をトレーニングすることは、筋肥大には欠かせないサイクルです。
筋肥大のサイクルを回すには『反復性の原則』に則っとり、繰り返しトレーニングを行う必要がありますが、『反復性の原則』を無視する場合は、それも難しいでしょう。
習慣化しない
朝起きて、夜は寝るといった行為は習慣化されることによって、私達の生活を支えてくれます。
もしも、トレーニングによってカラダを変えたい場合は、トレーニングを習慣化しなければいけません。
しかし、『反復性の原則』を無視した場合、トレーニング頻度が疎になることで、トレーニングが習慣化しない可能性があります。
期間が空いてからのトレーニングや、1ヶ月に1回のトレーニングは習慣化されておらず、良い効果をもたらしてくれるとは言えません。
“反復性”とは”継続性”そのもの
“反復する”というのは、”継続する”という意味、そのものと言っても良いでしょう。
トレーニングを反復することは、自ずとトレーニングを継続することに繋がります。
何度も繰り返し行うことで、トレーニングは上達しますし、筋肥大を促すこともできます。
気づけば習慣化されているので、その後も、トレーニングを続けられ、トレーニングの恩恵を最大限に受けることができます。
もしも、『反復性の原則』という言葉がしっくりとこない場合は、『継続性の原則』と言い換えても良いでしょう。
まとめ:塵も積もれば山となる
どんな物事も塵も積もれば山となります。
『反復性の原則』とは、それを言い表したものになります。
少しずつ鍛錬を積むことで、熟練度は徐々に上がっていきます。
自転車に初めて乗る時もそうですが、漕いで転んで、転んで漕いでを繰り返すことで、いつしか補助輪を外して漕ぎ続けることができます。
もしも、『反復性の原則』を無視してトレーニングを行った場合は、トレーニングが上達しなかったり、筋肥大しない場合があります。
こうした場合を避ける為にも、継続的にトレーニングを行うことで、『反復性の原則』に沿ってトレーニングを行っていきましょう。
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