持久性トレーニングと筋力トレーニングは相反するトレーニングなのか?

はじめに

長時間に及んで行えるジョギングやマラソンといった持久性トレーニングは、ウェイトトレーニングのような筋力トレーニングとどのような関係にあるのか、実際を知る方はあまり多くいません。

また、持久性トレーニングと筋力トレーニングは相反する効果を与えるイメージが先行しているような場合も多い気がしています。

では、実際には、どのような関係として成り立っているのでしょうか?持久性トレーニングが筋力に及ぼす影響、筋力トレーニングが持久力に及ぼす影響には、どのようなものがあるのかみていきましょう。

持久性トレーニングが筋力に及ぼす影響

持久性トレーニングは、筋肥大を抑えるという研究結果がいくつか存在します。

以上の研究結果からは、非常に強度の高い持久性トレーニングが筋繊維の大きさを抑え、減少させる効果があることが示唆されています。

この研究では、マラソンの達成を目的する程に強度が高い持久性トレーニングを行っています。

また、筋力トレーニングを行っている訳ではないので、持久性トレーニングと筋力トレーニングを両立させた研究ではないので、その点においては注意が必要です。

ただし、ボディビルやフィジークといった競技性のある大会に望まれる方や筋肥大を強く望まれる方にとっては、持久性トレーニングを取り入れることはネガティブな要素とも言えるでしょう。

筋力トレーニングが持久力に及ぼす影響

では、次に、筋力トレーニングに関する論文をご紹介します。

いくつか存在しますが、タイトル通りの筋力に関する研究結果を見てみましょう。

週に2〜3回程度の高強度での筋力トレーニングと、週に30時間以上の持久性トレーニングを行った場合に、筋力と力の発生速度が向上したという結果が示されています。

また、体重に変化をもたらすことはなく、筋肉量や毛細血管密度の減少も発生しなかったようです。

これは、持久性トレーニングと筋力トレーニングを組み合わせても、筋力やパワーの向上が期待できる研究結果だったと言えるでしょう。

その他の研究結果では、筋力トレーニングと自転車を用いた持久性トレーニングと、持久性トレーニングのみとを比較しています。

結果だけをお伝えすると、前者の方が心拍数と血中乳酸濃度の上昇が抑えられており、発揮されたパワーも増加したようです。

これは、持久性を落とすことなく、スプリント性を向上させることができたことを示唆しています。

普段から、ランニングやバイクなどの持久性競技に臨まれている方の中でも、もしも、更なる競技力向上を望んでいる方がいらっしゃるのであれば、筋力トレーニングを取り入れることは有益なことと言えるでしょう。

まとめ

簡単ではありますが、持久性トレーニングと筋力トレーニングの関係を示してみました。

相反する関係と揶揄されることも多いですが、筋力トレーニングは持久性を向上させる方法のひとつと言えるでしょう。

しかし、持久性トレーニングは筋肥大を妨げる可能性があり、ボディビルやフィジークにおいて良い成績を収めたい方や、身体を大きくさせたい方にとっては適していない可能性が高いでしょう。

これは、それぞれの特性に沿った研究結果であり、あなたの趣味嗜好を否定するものではありません。

身体を動かすこと、そのものが健康にとっては非常に良いことなので、それぞれの目的に合わせて取り入れてみてくださいね。


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